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マイ・ラスト・ソング

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2005年 05月 31日

追悼 史上最高の名大関、先代貴ノ花

◆ガン闘病中であった二子山親方(元貴ノ花)がとうとう亡くなった。まだ55歳である。
この1月、貴ノ浪断髪式当時の姿をみてあまりのやつれように吃驚したが、あれからまだ4ヵ月ちょっとしか経っていない。うすうす予期していたこととはいえ、やはり寂しいものがある。追悼 史上最高の名大関、先代貴ノ花_b0036803_2238525.jpg
 二子山親方といっても、自分の年代ではどうもぴんとこない。二子山といえば実兄かつ師匠であった初代の若乃花である。大関貴ノ花のほうがよほどなじみ深い。まあ現役後半は衰えがめだったが、それでも歴代最高級の大関ではなかったか。横綱にこそなれなかったものの、まちがいなく1970年代の相撲界を支えたいちばんの功労者である。ついでに云うと二番目の功労者は高見山で、この2人の関取が登場すると横綱以上の歓声を浴びていたことを思い出す。人気では横綱をはるかにしのいでいた。
◆相撲界に入門する前は水泳選手で著名だった。だから相撲取りにはみえないスマートな体型の小兵力士である。それが正面から巨漢のアンコ型力士とぶつかるのだから、毎回ハラハラの熱戦相撲である。もう人気が出ないほうがおかしい。とくに横綱大鵬や北の湖との対戦は記憶に残るものがあった。空前絶後の座布団のとびようといえば、変な表現だが事実そうなのである。誤解をおそれずにいえば、横綱になった2人の息子を上回る名力士ではなかったか。謹んでご冥福をお祈りしたい。
◆しかし、その残された二人の息子、余計なお世話だろうが、なんだか心配だ。弟は実兄を花田勝氏と他人行儀によび、兄貴のほうは貴乃花親方とよんでいる。兄弟であるのにその仲はドライアイス状態だ、これでは父親が浮ばれない。

◆ガンついでのはなしだが、小説家の藤原伊織も食道ガンを告白している。4期まで進行しており、手術はできなかったらしい。5年生存率は20%だそうだ。この間は自分の知人も食道ガンで逝ってしまった。著名人も無名人も容赦なくいのちを奪っていく。ほんとにハラのたつ病気である。
 なんだか酒を呑みたくてしかたがない。

by chaotzu | 2005-05-31 22:47 | 時事


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