2005年 07月 09日
◆「東京暮色」のメインタイトルが耳にこびりついてはなれない。 映画の内容はとことん陰鬱なのに、音楽はどこまでも軽快である。いったいなんだ? それで、とうとうCDを購入してしまった。もうバカとしかいいようがないよ。 ![]() ・「小津安二郎 ミュージック・アンソロジー」。2枚組全89曲、 3800円(泣)。 ただし、サントラのマスター・テープが残っているのは「秋日和」「小早川家の秋」「秋刀魚の味」の3作だけで、残りの16作はフィルムの音声トラックからのリマスターである。 フィルムの原版もそうだが、かつての映画保存意識の稀薄さときたら……、今さら云っても詮ないことか。 ◆お目当ての曲は、斉藤高順作曲の「サセレシア」、2分ほどの短い曲である。 これと「秋日和」(同じ斉藤高順作曲である)のサントラだけMDに録音して、BGMで流す算段だ。 正直に云うと、気持ちが落ち込んだときに聞くためである。 それで、ふと、テレビをみたらP&GのファブリーズのCMで、なんとこの「サセレシア」が流れている。ありゃりゃ、もしかすると既聴感覚があったかもしれません。 だから、日本人のほとんどは聞いているはずである。 それにしても、半世紀近い昔の映画音楽が、除菌商品の宣伝で使われているとは。 ほとんどの消費者はただ聞き流しているだろう、ワタシもそうだった。 おそらくCM製作のひとに個人的な思い入れがあったんだろうな、そう思う。 ■
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by chaotzu
| 2005-07-09 19:34
| 映画周辺
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